生産国:インドの特徴
珈琲の生産国として世界5位から8位あたりを行ったり来たりと栽培も盛んな国です。
歴史も長く1695年、イスラム教徒のババブータンというインド人が、聖地メッカ(サウジアラビア)に巡礼の際、七粒の珈琲生豆を、当時持ち出し厳禁とされていた、イエメンのイスラム寺院から盗んで、インドに珈琲を伝えた有名な逸話があります。
農園名:ポアブス農園
「ビオダイナミック農法」というバルカン半島で生まれ、ドイツを中心に活動した思想家、ルドルフ・シュタイナーが提唱した、ビオワインの栽培に今でもよく使われる、循環型の有機農法。
コーヒーでとりいれているのはここポアブス農園だけです。
基本は外部から肥料を持ち込むのをよしとせず、農場の中の生態系で有機肥料としています。
そのうえで特に特徴的なのは、太陰暦や占星術に基づき、天体、月の満ち欠けの周期にあわせた「農業暦」で、栽培をしています。
品種:アラビカS9 (Selection9)
エチオピアからもたらされた干ばつに強く環境適応性に優れる『タファリケラ種』とハイブリッドティモール種との掛け合わせで、インドで誕生した品種です。
交配はインドの研究所、CCRI(Central Coffee Research Institute)で行われました。
精製方法:ナチュラル
ナチュラル (非水洗式)
ワインのような、果実のような、独特の風味に仕上がりになる「ナチュラルプロセス」
コーヒーチェリーそのままの姿で乾燥させる方法です。
ブラジル、イエメン、エチオピアなどでおこなわれている伝統的なこの精製方法は、コストがかからないシンプルな工程で、環境にも優しいのが特徴です。
コーヒーチェリーのままの状態で、天日や機械を用いて、2~3週間ほどかけて乾燥させます。
収穫直後には真っ赤に張った実が、時間の経過とともに萎みはじめ、変色をしはじめます。
乾燥を終える時には茶色く萎んだ状態となります。
その後、脱穀機を用いて、外皮、果肉、パーチメント、シルバースキンを一度に除去する脱穀作業を行うと、緑がかったコーヒーの生豆となります。
<焙煎機NOVO生豆紹介引用>
ロット名「セブンスヘブン」
7粒から始まった、天体の動きを見ながら作る。毎年、味が変わる珈琲。
シティローストでぶどう、フルシティローストでチョコの様な香り『SEVENTH HEAVEN』
[農園名] :ポアブス・エステート(POABS)社、
セータルグンディ(Seethargundy)農園
[所在地] :インド南西部、ケララ州北部、ネリヤンパティ丘陵
[標高] :900~1250m
[精製方法] :ナチュラル
[品種] :アラビカ S9
[認証] :JAS認証、Demeter認証 (=バイオダイナミック農法)
[収穫期] :11月初旬から1月末
[収穫方法] :赤実を4回に分けて手摘み